洋式トイレ詰りを脱着により修理した案件をご紹介します。
つまりの修理ですが、汚物や異物が詰まっている場所によって修理や使用機材が変わってきます。
大まかにですが、詰まる場所として、便器の中のトラップの中か排水管かに分かれます。
便器の中での詰りの場合、大半がローポンプかハイスパット、ラバーカップという機械で詰りが解消できます。
稀に便器の中に携帯電話を落としてしまったとか、誤って生理用品を流してしまったというケースがありますが、この場合は便器の脱着をして逆さにして逆の穴から異物を取り除く事ができます。
しかし、便器を出た排水管内での詰りに対してはこれらの作業では詰りを解消する事ができません。
修理の方法として屋外の排水マスよりドレンクリーナー(通称トーラー)というワイヤーの機械か、高圧洗浄機という配管内の汚物を洗い流す機械を用いる事が一般的な作業となります。
トーラーは砕く力はありますが、清掃する力はありません、高圧洗浄機は、砕く力はありませんが、清掃する力があります。但し排水管に木の根っこが入り込みそれが原因の時は、
最悪排水管の引き直しが必要な場合もあります、または排水ますが陥没してるとかもありますよ、今回は生理用品を誤って流してしまいトイレが詰まってしまったという案件です。
この場合ですが、大半が便器の中で生理用品が詰まっていますので、便器の脱着を行い詰り除去を行います。
先ずは念のために屋外排水マスの点検を行います。
蓋を開けてトイレ出口の排水管を点検してみましたが、やはりこちらの詰りは確認できませんでした。
この時点でほぼ便器側の詰りということが解ります。
まず手を突っ込んで取れるかどうか試します、次に詰りが解消できる可能性は低いのですが、ローポンプを使い詰り除去を試みました。
3分ほどローポンプ作業を行いましたが詰りは解消されませんでした。
次の手段として便器の脱着を行います。
便器の脱着とは、給水管とタンク、便座を外し最後に便器を裏返し詰まっているものを直接手で取り除くという方法です。
比較的新しいタイプのおトイレですと分解も簡単でパッキン等の消耗部品の交換が少ないのですが、そうでない場合はタンクと便器の間にある密結パッキンやPシールパッキンなどの交換が必要となります。
もしこれらの消耗品を交換せずそのまま使用すると、トイレを組み立てたあとにほぼ水漏れを起こします。
今回は新しいタイプのおトイレでしたのでパッキンのみの交換で済みました。
便器を裏返し点検してみたところ、やはり生理用品が便器内の排水管に引っかかりその周りにペーパーや便が詰まっている状態でした。
比較的便器の出口付近で詰まっていましたので、簡単に除去することができました。
異物が除去できたら後は組み立ててもとに戻す作業です。先ほど述べたパッキン等の消耗部品の交換はもちろんの事、ネジ部の増し締めやタンク内金具の可動部調整や水位調整も行います。
年数が経つとあちこちに悪い部分が出てきますので、脱着等で分解を行った際はメンテナンスや普段お掃除ができない部分を綺麗にしてあげた方がお客様に喜んで頂けるのではないかと思います。
トイレの組立が終わったら最後に何度かタンクの水を流して詰りが完全に除去できているかの確認と給水部と排水部からの水漏れが無いかを確認します。
せっかく詰りが除去できてもパッキン等の取付けが甘いと水漏れを起こしてしまいますので作業が終わった際は必ず水漏れのチェックが必要です。
今回は組み立てた後の水漏れも無く作業を終える事が出来ました。
トイレットペーパー以外流しては駄目ですよ。
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