イタリアン食堂の飲食店厨房内の給水管の水漏れポタポタトラブルについて、フレキシブル管の補修作業の事例をご紹介します。飲食店様から緊急の水漏れ修理のご依頼を頂きました。厨房のシンク下から水が漏れてしまっているので、できるだけ早く来て修理して欲しいというお話でした。電話のあとすぐに、作業中のほかの現場を終わらせてから、駆けつけて状況を見させて頂きました。シンクの足元に止水バルブがあり、そこから3方向に枝分(分岐)かれしている1本から漏れているようでした。シンク下に潜り込んで止水バルブを閉めようとしましたが、壊れているのか止水できませんでした。止水ができなければ修理もできませんので、もっと大元(水道検針するメーターの横の止水栓)で止水するしかありません。お店は営業中でお客様も入っていましたのでお店全体で止水する訳にもいかず、困りました。漏れているパイプはお湯のパイプの様でしたので、露出配管された給湯管を辿っていき、給湯器部分で止水できないかと思い給湯器バルブを閉じましたがこちらも機能しておらず、さらに辿っていくと幸運なことに給湯器バルブの一次側バルブが見つかり、こちらはきちんと機能していましたので、止水することができました。水漏れしてしまっていたフレキ管は、ナット部分から漏れていましたのでナットを外し、パッキンを新しいものに入れ替えてナットを閉めて通水してみましたが、水漏れは止まりませんでした。パッキンに問題がないということは、フレキ管末端部分に問題があるという事になります。フレキ管の末端部分は「ツバ出し機」と呼ばれる工具で潰して作られますが、ツバの部分に傷や破損・変形などがあるとパッキンとの当たり面から水漏れが起こります。末端部分に問題がありそうなので、フレキ管を少し切断して、切断面をツバ出しして接続し直してみると、水漏れがなくなりました。フレキ管はトイレや洗面台の収納内などにも使われていますので、よく見かけると思います。金属なので固そうに見えますが、蛇腹状の薄いステンレス管なので柔らかく曲がりやすいため、強い力で引っ張られたりすると末端部分が歪んでしまい水漏れの原因になります。フレキ管がつながったままのシンクを移動したり、手でつかんで引っ張ったりするだけで歪みの原因になりますので注意が必要です。これよくあるんですよね、今回は運よく止水できましたが、故障しているバルブも問題ですので、営業時間外の時間で余裕のある時にしっかりと修理することをお勧めして、無事作業終了です。
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