住宅の洗濯場にて20年程使用された蛇口の水漏れポタポタチョロチョロ修理案件で、全自動洗濯機用の安全装置の付いた単水栓への交換工事事例についてご紹介します。お客様から洗濯機の給水ホースから水漏れがして困っているとお電話を頂きましたが、仕事の都合で日曜日しか作業に立ち会えないとのことでしたので、次の日曜日の朝一番にお伺いするとご予約を入れさせて頂いていました。当社はお客様のご都合に合わせてお伺いすることができますので、遠慮なくご予定をお知らせください。さて、当日の朝、お宅へ訪問し洗濯場を拝見しました、築20年で蛇口も同じ年数使用されていて、洗濯機は先日新しい物に買い替えて設置はご自分でされたそうでした。排水ホースは問題なく接続できましたが、給水ホースだけどうにもうまくいかず、接続部分から漏れてしまって洗濯できない状況が続いているとのことでした。確かに、ホースの接続に問題がありました。もともとの蛇口には給水ホースと直接接続できるスパウト(吐水パイプ)が付いていますが、そこにホースを接続されておらず、別の部品が取り付けてあります。給水ホース元口(口金とも呼ばれます)という4つのネジでスパウトに圧迫固定する部品です。そして、その元口にホースが接続されています。つまり、蛇口とホースが直接接続できるのですが、間に余分な部品を一つ使用していることになります。この元口という部品は昔から広く使用されている部品なのですが、近年では漏水事故が発生する事例が多いため、全自動洗濯機との接続には使用が禁止されています。元口を取り外し、蛇口とホースを接続してみると、蛇口のハンドルの軸まわりやスパウトの付け根部分からも水漏れを起こしていました。蛇口自体も長年の使用により劣化しているという状態でしたので、お客様にここまでの状況をご説明し、今ついている蛇口を修理して使用する方法の他に、同等の新しい蛇口に交換する方法、そして近年推奨されている安全装置の付いた全自動洗濯機用の蛇口への交換の方法、の3通りの方法があることをお話しさせて頂きました。先ほど元口の使用で漏水事故が発生していると書きましたが、洗濯機は常に振動する家電製品で給水ホースも当然振動します。その振動によりネジが緩み、元口が外れて漏水につながる事故が多く報告されています。洗濯をする際に蛇口は開いていますので、元口が外れればそのまま洗濯機周辺に水がまき散らされてしまいます。洗濯中に近くにいれば気づけますが、外出されていたり離れていて気づくのが遅れればそれだけ大惨事になります。集合住宅の上層階で事故が起きれば、ずっと下の階まで漏水が広がり大変なことになります。こういった事故が数々報告されるようになり、全自動洗濯機での元口の使用が禁止されました。現在では、元口を使用せず、蛇口にホースが直接接続できる蛇口を設置するように勧められていますが、さらに事故を防止できるとして安全装置が内蔵されている蛇口が推奨されています。ホースが蛇口に接続されている時だけ水を出すことができ、ホースが蛇口に接続されていない時は蛇口内部でストッパーが働いて水が出ないようになっています。元々洗濯機のホースには抜け防止のロックが2重で付いていますが、万が一抜けてしまったとしても、蛇口側に安全装置が付いていれば蛇口が全開でも水が止まりますから安心です。今後も長く使用するにあたり、安心して使っていきたいと、今回のお客様からも全自動洗濯機用の安全装置付きの蛇口への交換をご依頼頂きました。車内に常備在庫として準備しておりますので、その場ですぐに交換して、すぐに洗濯できるようになりました。
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